ニュースリリース
ニュースリリース:2010年12月9日
アナログ入力機能の追加で、アナ-デジインタフェース設計を効率化
S/PDIF対応「デジタルオーディオインタフェースLSI」
の開発

| 製品名 | デジタルオーディオインタフェースLSI |
|---|---|
| 機種名 | LC89075W-H |
| サンプル出荷 | 2010年12月より |
| サンプル価格 | 300円 |
| 生産計画 | 30万個/月 |
三洋半導体株式会社は、デジタルオーディオ機器間のデータ伝送を容易に行うことが出来る、S/PDIFフォーマット※1に準拠した24ビットADコンバータ内蔵のデジタルオーディオインタフェースLSI「LC89075W-H」を開発しました。2010年12月からサンプル出荷を開始いたします。
「LC89075W-H」は、低クロックジッタ特性(RMS:50psec)で高性能なS/PDIFインタフェースLSIに、アナログライン入力対応の24ビットADコンバータを内蔵した製品です。デジタルオーディオシステムのアナ-デジインタフェースを1チップ化し、ハイエンドオーディオ並みの高音質性能を維持したまま、部品点数削減や効率的な基板設計によるコスト低減が可能です。また、入力信号の状態を検知してセットの待機時やレジューム時の待機時消費電力の削減をサポートする機能を有していますので、国際規格IEC620301※4への対策にも有効です。デジタルAVアンプやAVレシーバ、サウンドバー、電子楽器などに最適なソリューションを提供いたします。
特長
- 24ビット96KHz ADコンバータと低ノイズPLLにより、高音質と基板設計の簡素化を両立
- 8chのI2S※2入力機能とセレクタスイッチを内蔵、HDMIレシーバとのインタフェースを効率化
- アナログ入力信号レベル検出機能によりセットの待機時消費電力の削減をサポート
※1 Sony/Philips Digital Interfaceの略。映像機器、音響機器間で音声信号をデジタル伝送するための規格。
※2 Inter-IC Soundの略。IC間でデジタル音声データをシリアル転送するための規格。
※3 High-Definition Multimedia Interfaceの略。HDMIはTV、レコーダ、AVレシーバやサウンドバーなどAVセット間の信号伝送で標準となってきている。
※4 家庭用電気機器の待機時消費電力の測定方法について規定した国際規格。2005年6月に発行。
I. 概要
デジタルTVの普及で3Dなど映像の高画質化に伴い、音楽番組や映画などの音声も5.1chや7.1chサラウンドなど原音に近い迫力ある音で聞きたいという要望が高まっています。この高音質志向から、ホームシアター、ホームオーディオのオーディオインタフェースやHDMIの音声信号伝送にS/PDIF規格が使用されるようになっています。
当社はこれまで、低クロックジッタ特性で高音質、ノイズレスのS/PDIF対応LSIをミニコンポ、ゲーム、電子楽器、カラオケ、カーナビ、カーオーディオなど、さまざまなセットに向けて提供してまいりました。
今回開発した「LC89075W-H」は、従来の高音質S/PDIF対応LSIに24ビットADコンバータと8chのI2S入力機能を内蔵した製品です(S/PDIF系最大15入力、ステレオアナログ入力)。S/PDIFを有するほとんどの高機能オーディオ機器に使用可能です。
また、家庭用電気機器は国際規格IEC620301※4に従い待機時消費電力の低減が求められています。「LC89075W-H」は、入力信号レベルを検出してセットの待機やレジュームの操作をサポートする機能を有していますので、国際規格IEC620301に準拠した環境対応設計が効率的に行えます。加えて、周辺回路の部品点数の削減や基板面積の縮小など、基板設計を大幅に簡素化し、部品材料の省資源にも寄与します。
「LC89075W-H」のラインアップ化により、三洋半導体のS/PDIF対応デジタルオーディオインタフェースLSIは、普及クラスからハイエンドクラスまで、最適なソリューションの提供が可能となりました。当社は今後もさらに周辺部品の取り込みや機能の充実を図り、お客様が使い易いデジタルオーディオインタフェースLSIを開発してまいります。
II. 特長
- 24ビット96KHz ADコンバータと低ノイズPLLにより、高音質と基板設計の簡素化を両立
今回内蔵した24ビットADコンバータは、アナログ信号の振幅を調整するプログラマブルゲインアンプの内蔵で広帯域の変換速度(8KHz~96KHz)に対応し、SNR※6100dB以上の高音質を実現します。さらに、低ジッタ性能のPLL回路に改良を加えクロックの低周波帯域に存在する位相ノイズを低減しました。実績のあるデジタルオーディオインタフェースLSIにADコンバータを内蔵することで、従来は外付けで対応していたADコンバータが不要となり、部品点数の削減、基板面積の縮小、設計の簡素化などによるセットのコストダウンが可能となります。
※6 Signal-Noise Ratio 音声信号に対するノイズの量。 - 8chのI2S入力機能とセレクタスイッチを内蔵、HDMIレシーバとのインタフェースを効率化
HDMIレシーバで受信したオーディオ信号をDSPへ供給する為に必要な、最大8chのI2S入力機能とセレクタスイッチ機能を内蔵しました。これによりマイコンによるシステムの制御を容易にし、HDMIレシーバからデジタルオーディオインタフェースLSIとDSP間のインタフェース部の外付け部品が不要となり、設計の効率化とセットのコストダウンに寄与します。 - アナログ入力信号レベル検出機能によりセットの待機時消費電力の削減をサポート
アナログ入力信号の有無を判定する機能を内蔵し、アナログ入力ラインに信号の状態が有信号から無信号への遷移、又は無信号から有信号に遷移を検出し状態に応じた制御用フラグを出力します。このフラグを利用することにより無信号時の消費電力を低く抑え、国際規格IEC620301に準拠した待機時消費電力の低減が可能となります。
III. 仕様
| 機種名 | LC89075W-H |
|---|---|
| パッケージ | SQFP-64 (12.0×12.0mm) |
| 電源電圧 | 2電源 3.3V/5.0V |
| 受信範囲 | 32k~192kHz |
| S/PDIF入力 | 最大15入力 (Coaxial3)/2出力 |
※記載されている内容は、価格・仕様等を含み全て記者発表時点のものです。
最新の情報とは内容が異なる場合がありますのでご了承ください。